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夜の闇にまぎれた愛の物語

再開検討のために休んでいるところですが、
たまたま思いついて、こんなものを書いたのでアップします。

   ◇ ◇ ◇

「どうしたの?」
「いえ、何でもありません」
「何でもないって、なんだか顔色がおかしいわ」
「・・・大丈夫です」

夜の公園を寄り添って歩く男と女。
はた目には仲むつまじいカップルに見える。
だが、男の顔色はたしかに変だった。
はっきりとわかるほどに青ざめている。
先ほどまでは赤らんでいて、それはそれで変だったのだが。

「無理しなくていいのよ」
「すいません。ちょっと水を・・・」

そういうと男は、向こうの水飲み場の方へ歩いていった。
女はそばにあったベンチに腰を下ろした。

蛇口をひねった。
下から湧き出してくる水を口に含む。
「ああ、これで気分が楽になる・・・」
だが、そうはならなかった。
ホテルの部屋を出てから、波が寄せては返していた。
間隔は次第に短く、波の大きさも次第に増してきている。
それはいまや、我慢できないところまできていた。
「・・・もうだめだ」

男は植え込みに倒れ込むように膝をついた。
通りがかりの人が、心配して寄ってきた。
「あの、大丈夫ですか?」
男は今まさに吐き出そうとしていたものを、全力で胃に戻した。
「はい、大丈夫です・・・どうぞ、ご心配なく・・・」
「そうですか。でも・・・」
「いえ、本当に大丈夫ですから。
どうぞいらしてください・・・本当に・・・どうぞ」
持てるだけの力を振り絞って平静を装い、言った。
他人に介抱してもらうわけにはいかないのだ。

親切な人は、こちらを振りかえり振りかえりしながら離れていった。
十分な距離になるまで、男は何とか我慢した。
限界だった。
「うげえええええ〜。おえっ、おえっ。げえげええええ」

胃の内容物が地面にまき散らされた。
吐瀉物は、胃液の酸っぱい匂いに混じり、別の匂いも放っていた。

吐き気は後から後から湧いてくる。
少し収まると、鞄の中から日本茶のペットボトルを取り出して、飲んだ。
だが、せっかく飲んだお茶も、次の波で嘔吐してしまう。

苦しみながら目を上げると、彼女が広場の向こう側に座っているのが見えた。
ベンチに腰掛けて、じっとこちらを見ている。
組んだ足がとてもセクシーだ、と男は朦朧とする意識で思った。
だが、それも束の間、また嘔吐感に襲われる。

目からは涙がこぼれていた。
嘔吐にともなって出てきた涙ばかりではなかった。
「せっかくあの方が下さった大切なものを、俺はいま地面に捨てている」
そう思うと、自分が情けなかった。
「これはあの方に対する裏切りだ。俺は裏切り者なのだ」
自分で自分に腹を立て、涙は次から次へと溢れ出た。

そもそも今日は最後のチャンスだったのだ。
過去、彼女の分身を食べるように言われて、二度失敗していた。
「どうして食べられないの?
本当は私のこと、好きじゃないんじゃない?」
「申し訳ありません。
私にはあなたしかいないのです。
どうか、どうか、もう一度チャンスをください」
必死になって頼んで、やっともらったチャンスだった。

「もし今日食べられなかったら・・・・お前を捨てるわ」
そう宣言する彼女の目は、氷のように冷たく、美しかった。

彼女は、男の目の前で洗面器に排泄した。
特有の匂いが鼻から全身に入ってくる。
この匂いを、男の鼻は、甘く、セクシーな香りと感じていた。
普通の人間ならけっして口にしないものを「食べる」ことについて、
もはや躊躇する気持ちは全くなかった。
二度の失敗で、既にそこまでの意識改革は済ませていた。

死んでもいいと思っていた。
彼女なしの人生なんて、考えられない。
捨てられるくらいなら、いっそ潔く死を選ぼう。

必死になって食べた。
なりふり構ってなどいられなかった。
嘔吐感が首をもたげる前に、全力で押さえ込んだ。

彼女の顔を思い浮かべた。
俺の全身を串刺しにする、あの驕慢な目。
あの目に刺し貫かれることこそが、俺の望みだ。
ほかに幸福はあり得ない。
「だから、絶対に、絶対に、捨てられるわけにはいかないのだ」

一口、また一口と、呑み込んでいった。
いつ果てるとも知れない長い道のりに感じた。
「ゴールは永遠に訪れないのではないか・・・」
だが、歩みを止めるわけにはいかなかった。

無の時間が訪れた。
世界に何もなくなった。
あるのはただ、彼女の分身と自分だけ。
男がそれを食べることに、何の意味もなかった。
いや、全ての意味を含んでいた、というべきだろうか。
排泄物を食べる。
良いも悪いもない、ただそれをするだけだ。
それが世界の全てだった。

気がつくと、洗面器の中は残り少なくなっていた。
最後の一口・・・。
そして、隅々まで舐め清める。

成し遂げた。
俺は成し遂げたのだ!
ああ、これでまた彼女のそばにいられる!

それが何よりも嬉しかった。
踊りだしたい気分だった。
男は嬉し涙を浮かべながら、彼女の足下に向き直って言った。
「ありがとうございました!」
感動的なお褒めの言葉を期待しなかったといえば、嘘になる。
「ふん。やればできるじゃないの」
素っ気ない言葉だった。
だが、彼女の蓮っ葉な言い方に、ますます心を奪われた。

男は、大きな達成感と彼女の分身が体内にあるという幸福感に浸っていた。
二人はホテルを出た。
そして、公園の中を歩いているとき、強い嘔吐感に襲われたのだ。

地面に彼女からの大切な贈り物を吐き出しながら、男は次第に恐ろしくなってきた。
「彼女に捨てられてしまう・・・」
一度は克服したと思った敵からの逆襲。
「いやだ。捨てられたくない!」
だが、一度地面に出してしまったものを再び体に収めることは、不可能だ。
「お前を捨てるわ」という彼女の声がこだまする。

彼女の方を見るのは恐かった。
情けない姿に呆れはてて、もう去ってしまったのではないか。
だが、それでも見ずにはいられなかった。

彼女はいた。
足を組んで、じっとこちらを見ている。
怒っているのだろうか。
当然、怒っているだろう。
なにしろ彼女を裏切ったのだ。
きっと捨てられるだろう。
「食べなければ捨てる」と言われて、結局食べられなかったのだから。
彼女は言ったことは必ず実行する人だ。
そのことは今までの付き合いから確かなことだ。
だから、俺は捨てられる。
捨てられるに違いない。

嘔吐感が少しずつ収まるにつれて、
逆に男の絶望は膨らんでいった。
諦めと放心が男の全身を支配していた。
だが、このまま逃げてしまうわけにもいかない。
重い足を引きずって、彼女の前に立った。

「申し訳ありませんでした」
自然に直立不動になっていた。
「・・・・・・・」
彼女は無表情である。
死刑宣告を待つ時間はつらかった。
永遠とも思える長い沈黙のあとで、彼女は口を開いた。
「よくがんばったわね」

わが耳を疑った。
えっ?
「よくがんばったわ」
彼女を見ると、なんとも優しい表情を浮かべている。
「菩薩様・・・」
そう思った。
「あ、あの、せっかくいただいたご馳走を・・・」
「いいのよ」
「で、でも、た、食べられなかったら捨て、捨てられると・・・」
「部屋で一度全部食べたでしょう。
それで約束は果たしたと私は思ってるけど?」
「あ、あ、あ・・・ありがとうございます」

もう涙を止めることはできなかった。
男は周囲の目を気にすることなく、
彼女の足下に身を投げ出して、大声で泣いた。
さっきのとは全く違う涙だった。

「ふふふ。ばかね。
だけど、お前の一途な心が私には嬉しいわ。
一生私の奴隷でいなさい」

彼女は、ご褒美よ、と言って、
男の乳首を力まかせに捻り上げた。

激痛が走る。

幸せだった。
いろんな方にご心配をおかけしております。
申し訳ありません。

現状についてご説明申し上げます。

9月26日の更新をした後、サーバー・メンテナンスのアナウンスが出て
しばらくアクセスできなくなりました。

しばらくしてアナウンスは消えたのですが、相変わらずアクセスできない状態が続いています。

DTIブログを使っているほかの方の話を聞いてみると、
アクセスも更新もできるという人もいるし、できないという人もいます。

私は、日常的には Classic の Macintosh を使っています。
いつもの Mac OS 9.2 ですと、トップページもたまにしか表示されず、
管理画面へは全くいけず、一読者としてコメントをつけることもできません。
試しに Mac OS 10.1.5 でアクセスしてみたら、どうやら管理画面に入れたので、
こうして現状報告できることになりました。

Classic Mac を使っていることが原因の一つのようですが、
いまだに携帯からのアクセスができないという方もいますので、
どうもサーバー自体にそれだけではない不安定さがあるような気がします。

そこで、今後どうなるのか、DTI がさらに改善してくれるのか、
それとも古いパソコン環境はこのまま切り捨てになるのか・・・
改善してくれるならしばらく待ってもいいのですが、
そうでないのなら他のブログを探そうと思います。

ということで、少しのあいだ改善を期待しながら、
同時進行で新しいブログを探そうと思います。

探すといっても、特殊なジャンルなので、
受け入れてくれるところがなかなか無い気がします。

どこかお勧めのサーバーがありましたら、教えていただけないでしょうか?

なお、緊急の際のお知らせなどはご支援掲示板で行いますので、
ときどき覗いていただければ幸いです。

http://imgbbs1.artemisweb.jp/3/gomimushi/

ゴミムシ拝

P.S. 温かいコメントを下さった方々、本当にありがとうございます。
 拙ブログをやって良かったなあと思いました。
 全ての変態に幸あれ。
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