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『クイーンズクラブ 創刊号』(平成11年11月25日発行、三和出版)に掲載された「たつみひろし劇場」を紹介します。

   ◇ ◇ ◇

大手の広告代理店「報通」につとめる木村は、ダメ社員だった。会社を辞めて独立するというエリート社員から「お前も一緒にやらないか?」と誘われたが、木村は踏み台になるのはまっぴらだと思うのだった。

そんな木村には、ある秘密があった。

「…お客さん…週に一度は来てくれるけど…そんなに食べて…体…何ともないの?いつも…すっごい量出してるのよ。ほほほほほほ、ほほほほほほ」
「ううう、うぐっ、うぐっ〜〜」

「そして…特に今日は…日頃のご愛顧に感謝を込めて…たっぷりと」
「うううううううう」
「3日分の大放出!! ん〜〜〜〜〜!!」

木村の大学の先輩で、報通では上司にあたる美佐子は、社長から呼び出された。

「え!? 木村君が600万円の横領!? 本当ですか?」
「私も最初この報告書を信じられなかったわ! …あのおとなしい木村君が…。
 でも…もっと驚いたのはその使い道よ。何かわかる?
 排泄物を与えるいかがわしい風俗店の会員だったのよ!!」

美佐子は秘かに木村を「処理」するように命令された。

さて、芸能プロダクション「麗プロモーション」のパーティ会場。女社長はミニスカートで挨拶をしていた。

「たつみひろし劇場」5ページ

挨拶を終えた社長に話しかけたのは美佐子だった。二人は友人であるらしい。

仕事の話を熱心にする美佐子に社長はこう言った。
「いつもながら仕事熱心ね!! ふふふふ、その様子じゃ、別れちゃったのね!? イイ男の便器君と。
 な〜〜〜んて私もそうなの。正しくは逃げられちゃったんだけどさ!! 旅行中にドロンよ!?」
「ふふふふ。お互い男運だけは悪いわね!! 正確にはM男運か……。ふふふふふ。
 一匹お世話しようか。見た目は悪いけど、質はいいかもよ!!」

ところ変わって、報通社内。
会議を終えた美佐子は、木村に声をかけた。イタリアンレストランがオープンしたから一緒にいかないかと。

女性から誘われることなどなかった木村は、有頂天になった。

予約の電話を入れると言って、美佐子はどこかに電話した。

「もしもしスミマセン。今晩そちらに行きますので。たぶん9時頃になるかと。ええ…はい! …とりあえず使ってみてよ。良ければあげるわ。もちろんタダで。そうよ……」

はじめは浮かれていた木村だったが、レストランの中ではすっかり沈んでいた。

「たつみひろし劇場」10ページ


「たつみひろし劇場」11ページ

レストランを出て、美佐子に連れて行かれた場所には、麗プロモーション社長がいた。

どこかの部屋から叫び声が聞こえてくる。

「それでもお前は便器なの!?」
「ぐええっ」

沖縄出身の3人娘がマネージャーを特訓しているところだという。

社長は木村を裸にして言った。

「上質の便器の見極め方、教えようか」
「え、そんなこと出来るの?」
「ふふふ…オッパイ。正確には乳首よ。乳首が大きくて感じる男性程良いのよ。見てなさい!」
「ひええええ!」

「うん! 最高! いいわ」
「気持ワルう〜〜。やだ、こんなの!」
「男として見ればね。でも便器としては…世界一! 調教しがいがあるってものよ」
「まっ、もらう本人が気に入ればいいんだから…。間違っても世間には出さないでよ。いい?」
「モチロン。使い物にならなくなるまで使い切るから! こんどは鎖でつないで鍵もつけるし」
「ごめん、ちょっといい? 久しぶりのお通じなの。今がそのチャンス! ふふふ」

「先輩、何もかも白状します。夜な夜な風俗店に通う為、会社のお金を……悪いと知りつつ……僕は……」

「たつみひろし劇場」15ページ

一週間後、社長のところに美佐子から電話がかかってきた。

「もしもし私だけど。どう具合は? まだもってる?」
「さすがの私だって一週間じゃ壊さないわよ。こんないい便器はめったに手に入らないもの。…実は今、使用中なの。え、大丈夫よ。ふふふ。美佐子と違って私、快便だもの。ほほほほほ…ん!!」

そして…木村も事件も、巨大な闇と糞塊の中に消えて行った…

   ◇ ◇ ◇

デビュー当時、あるいは平成7年の「マゾ男の部下を、上手に使う方法」などと比べても、だいぶ絵が細かくなっています。

登場する女性は、風俗嬢、美佐子、報通社長、麗プロ社長の4人ですが、いずれも豊満美人です。
スタイルも顔立ちも一見してわかるように特徴的には描かれてはいないので、4人の判別がなかなか難しく、ストーリーがつかみにくいです。
上のストーリーを把握するのにも結構苦労しました。

とはいっても、太い足を露わにした豊満美人はやっぱり魅力的です。
たつみ作品はこれだけで価値がありますね(笑)。

考えてみれば木村は、4人の豊満美人のうち3人のうんこを食べているわけです。
しかも、風俗嬢からは3日分の、美佐子からは5日分の物を与えられています。
すごいですね〜。


「Mが好き」8ページ目

たつみひろしさんのマンガに「Mが好き」と「マゾ男の部下を、上手に使う方法」というのがあります。

「マゾ男の部下を、上手に使う方法」は『スレイブ通信』(通巻第32号、平成7年3月5日発行、三和出版)に掲載されたものですが、
「Mが好き」の方は切り抜いて持っているので、何の雑誌に掲載されたのかわかりません。

面白いことに、この二つの作品は、絵がほとんど同じなのです。

表紙は全く違います。
ページの順番も少し違います。
「Mが好き」にあって「マゾ男の部下を」にないページもあります。

けれども、ほとんどのページは、コマ割も含めて全く同じ絵が使われています。

それでいて、ストーリーが違うのです。

「Mが好き」の方は、夫にするならマゾ男がいい、という女性の「講義」から始まって、婚約者の男との食事とプレイの様子が描かれています。

「マゾ男の部下を」は、女性が部下を誘って食事とプレイをする様子が描かれ、一番最後に、部下を手なずける方法を「講義」する女性が描かれています。

豊満女性が黒板の前で「講義」をしている絵は、「Mが好き」では物語の始まりすなわち表紙のすぐあとに置かれているのに対して、「マゾ男の部下を」では一番最後のページになっています。

「Mが好き」最初のページ

「Mが好き」表紙のすぐあとのページ

「マゾ男の部下を」最後のページ

「マゾ男の部下を」一番最後のページ

食事の場面の1ページも紹介してみましょう。全く同じ絵に、全然違うネームが入っているのがわかります。

「Mが好き」7ページ目

「Mが好き」7ページ目

「マゾ男の部下を」5ページ目

「マゾ男の部下を」5ページ目

冒頭に掲載した絵は「Mが好き」の8ページ目ですが、同じ絵は「マゾ男の部下を」では6ページ目にあって、こちらのネームはこうなっています。

 入社したての頃は 男なんかに負けるもんか!………
 って わき目もせずに突っ走って………

 フッ…と気が付いたら回りの友達は皆結婚しちゃって…………
 今でも結婚にはまるで興味ないけど……恋人もいない……
 かと言って…今更男を作る気にもならないし

 こんな気分のときは…
 日比野君みたいな男の子が欲しくなるの……

 これからは…
 私が誘ったときは必ず来てね!!

 たっぷりこう言う
 ご馳走してあげるから!

どうしてこういうことが起きるのかわかりません。
ページの穴埋めに困った編集者が、手元にある絵をネームだけ変えて掲載したのでしょうか。
あるいは、何らかの不手際があったために作者が掲載し直しを要求したのでしょうか。
はたまた、締切に追われた作者が苦し紛れに旧作のネームだけ変えて出したのでしょうか。

不思議なこともあるものです。
画像は本文と関係ありません

ご主人様と主従関係に入ると、世界が二つに分裂します。

なんて、ちょっとカッコイイ言い方をしてみましたが、大したことではありません。
ご主人様と自分との関係である「内部」と、その外側にある「外部」の二つに分かれるということです。

で、この内部と外部との関係がどうあるべきか、が問題だと思うのです。

例えば、ご主人様から「往来の真ん中で裸で小便をして来い」と命令されたとき、内部と外部が衝突を起こします。
内部の論理に従うなら、ご主人様の命令には絶対服従ですから、それをやらなければならない。
外部の論理・・・というのはさしあたり「世間の常識」のようなことですから、そんなことは許されないことになります。

外部の論理に逆らってもご主人様の命令に従って忠誠心を示したい、という欲望もどこかにはあります。
けれども私としては、ここは冷静に、外部と内部とを峻別すべきだと考えます。
つまり、外部に影響を及ぼさない範囲で内部に遊ぶことが許される、と考えたいと思います。

簡単にいえば、人様に迷惑をかけない範囲でSMすべし、ということです。
SMも一定の社会の秩序の中で許されるという、当たり前のことですけれども。

私はご主人様にお仕えするとしても、この部分は譲れません。
ご主人様から上記のような命令を本当にされたら、たぶんご主人様のもとを離れてしまうと思います。
それが直接的な原因にはならなくても、「社会的に未成熟だなあ」と思ったら、次第に幻滅する。
幻滅して、崇拝できなくなったら、主従関係を解消するほかなくなるでしょう。

ただ、「人様に迷惑をかけない範囲」を杓子定規に考えることはないと思います。
例えば、「跪いて靴にキスしろ」という命令は、郊外の住宅街でなら許されなくても、夜の歌舞伎町や六本木の路地でなら許されるのではないでしょうか。

前に書きましたが、私は一度、路上飲尿をしたことがあります。
道端で飲尿
このときは周囲の人々は誰一人そのことに気づかなかったと思います。

もちろんこれはSMに限らず、あらゆる性的な行為に言えることです。
例えば、露出はどこまで許されるか、とか。

人は発情すると、つい冷静さを失いがちになります。
けれどもこの点に関しては、つとめて冷静さを保ちたいものだと思います。
舌先で先め取って

たつみひろしさんが好きなんです。

たつみさんは以前にも一度取り上げました。
たつみひろし

短所というか弱点の多い絵だと思います。
でも、数々の弱点を超えて、とても熱い情熱が伝わってくるのです。
なんか熱をもった絵なんですよね〜。

どうしても春川ナミオさんと比べたくなりますね。
M画+豊満女性という共通点がありますから。

もちろん違いもあります。
例えば、春川さんは一枚もののイラスト中心なのに対して、
たつみさんはコマもののマンガ中心ですね。

ところが、たつみさんのマンガは、コマの運びがわかりにくい。
おまけにネームも間違っていたり、おかしなものがかなりある。
一言でいえば、かなり杜撰です。
たつみさん自身に由来するのか、編集者のせいなのか、わかりませんが。

↑にアップしたマンガにも「舌先で先め取って」とありますが、
「先め取る」って何でしょう?
いま漢和辞典でも調べましたがよくわかりません。
「かすめとる」か「からめとる」でしょうか・・・。

かなり前に読んだマンガでも、男の顔の上に大量のうんこをした女性のせりふに、
「ほら、美しいだろ!」
とあったのを覚えています。
文学的なせりふなのかと一瞬思ったのですが、よく考えたら、
「ほら、美味しいだろ!」
だと気づきました。「味」が抜けていたんですね。

なんだか悪口を書いているようですが、
要するに、こうした弱点があっても、たつみ作品が好きってことなのです。

春川さんと違って、ネットで取り上げられることも少ないと思うので、
何度かに分けてたつみさんの画像を紹介してみます。
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